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[静岡県下田市] 高根神社(落合)

社名高根神社(たかねじんじゃ)
高根白山神社
白山宮・高根宮
所在地
高根白山神社

静岡県下田市落合276
社格村社
御祭神白山姫神(南豆風土誌・新南豆風土誌による)

勾大兄廣國押武金日天皇(安閑天皇)(静岡縣神社志による)

神紋
摂末社
情報源高根神社 – 静岡県神社庁
訪問記訪問日: 2017/05/05

稲梓駅の目の前、山に張り付くように社殿があり、そこそこ目立つ存在。

この神社、社名がよくわからん。っというところから始まった。
神社庁の登録によると、高根神社とされている。ただ、地図をみる限り、高根白山神社である。現地でみると、白山宮・高根宮と併記。神社庁のものが正しいのであろうけれど、現地の白山宮・高根宮も気になる。
現地に行けば、由緒の掲示でもあろうかと思ったけれど…もちろん、何もなし。

社地は急峻。拝殿から本殿までは階段で登る。これがまた急峻。
脇に作られた登山道のような道を登り本殿へ向かう。
本殿は2間で2扉。どちらかが白山宮で高根宮なのでしょう。
ネットで見ていたところ、安閑天皇と白山姫命を祀ると書いている人も見かけたし、その2柱なのかもしれない。
とはいえ、確証はないけれど。

本殿まで登り後ろを向くと…綺麗に鉄道の橋梁を拝むことができる感じ。
もしかすると、イベント列車的なものが走るときには、鉄道ファンのお立ち台に化けるのかもしれないなぁ。

いずれにしろ、追加資料を探してみないことには詳細は不明。

—–

のちに資料を幾つか入手して確認してみた。

(南豆風土誌)
南豆風土誌によると
神社名: 高根神社
所在地: 落合字宮の前
創立年月: 応永9年(1402)棟札
祭神: 白山姫神
社格: 村社
境内地: 一一八官一
とある。

(新南豆風土誌)
新南豆風土誌によると
神社名: 高根神社
祭神名: 白山姫神
所在地: 落合字宮の前
創立年: 応永9年(1402)棟札
旧社格: 村社
とある。

(静岡縣神社志)
静岡縣神社志には単独で本神社を掲載していないけれど、賀茂郡の項に次のようにある。

◯高根神社は五社あるがその祭神は一定せぬ、味耜高彦根命を祀るは南上村に三社、三濱村に一社ある、而して稻梓村落合高根神社は勾大兄廣國押武金日天皇(安閑天皇)を奉祀する。

静岡縣神社志が昭和16年の資料、南豆風土誌は大正3年の資料、新南豆風土誌は昭和32年。
時代変遷によって祭神が変わってきたのかとも思えるけれど、そうとも限らないようにも見える。
いずれにしろ、他の資料に当たってみない事にはなんとも言えなさそうである。

御朱印
由緒書

[静岡県南伊豆町] 三島神社(妻良)

社名三島神社(みしまじんじゃ)
三島宮
所在地
三島神社

静岡県賀茂郡南伊豆町妻良828ー1
社格延喜式内(大津往命神社)
延喜式内(阿米都加多比咩命神社)
村社
御祭神大津往命
神紋
摂末社
情報源三島神社 – 静岡県神社庁
訪問記訪問日: 2016/08/26
南伊豆から西伊豆に移動中。妻良の坂を下る途中に発見。
境内入口には台輪鳥居、鳥居扁額には「三島宮」。
この三島宮の文字が芸術的。神社の文字は業界有名人なんかの達筆なものが多いけれど、ここのはそういうのではなく、ほんと、近代芸術的である。
鳥居も鳥居で近代芸術的で、鳥居の笠木は黒く、笠木下の島木は朱色。柱は薄いピンク色。、根巻は銅の緑。なんともごちゃごちゃな色センス。これは何かしら意味のある色なのか、はたまた氏子の趣味なのか。扁額のみならず鳥居自体も面白い。その脇にちょこんと鎮座する狛犬はちょっと傷みが激しい感じである。
足部分が欠損したのか石膏のようなもので上塗り。境内に入ると拝殿。でも、ここは伊豆なので伊豆方式で脇から裏手に。
石段を登り覆殿へ。
階段脇には狛犬。こちらは新しいようで元気いっぱいである。覆殿脇には、前任と思われる傷みの相当に激しい狛犬、それに不明の祠がいくらか見える。

南豆風土誌によれば、正中二年の社記があるとのこと。

御朱印
由緒書北条水軍妻良衆の力石

重量280Kg
戦国時代、伊豆を平定した北条早雲の傘下に入った妻良衆は村田一之助を頭領に仰ぎ、北条家中でも屈指の水軍であった。
彼らは、北条氏治世100年の中で伊豆衆と呼ばれ、その剛勇ぶりはつとに有名であった。
その勇士達が、平素身体鍛錬のためにかつぎ、差し上げたのがこの石で、その名も力石と名づけられ今日まで伝えられている。
特に、北条氏と豊臣氏の戦雲急な頃、妻良沖にて敵の斥候一人を捕らえ、北条氏直から感状を贈られ、その武勇を賞賛されたのであるが、この人などは、この石をいとも軽々と差し上げたと伝えられている。
昭和60年5月