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[埼玉県朝霞市] 美女神社(田島)

社名美女神社(びじょじんじゃ)
宇津久志の宮(うつくしのみや)
美女神社
所在地
美女神社

埼玉県朝霞市田島2-16-33
社格
御祭神市杵島姫命
神紋
摂末社※ 田島神明神社の飛地境内社
情報源
訪問記訪問日: 2016/03/27
大通りから一本入った路地、一方通行ゆえに狙っていかなければこの神社にはたどり着かないだろう。
住宅に囲まれた狭小の社地に神明鳥居。
境内はきれいに整備されており、心地よい。社名の由来は川の向こう側にある「美女木」の関連か?と思って訪れたが、どうもそれは関係がないらしい。
市杵島姫命の「いちきしま」が転化し美女神社になったようだ。埼玉の神社によると、本社は神明神社(田島)の飛地境内社で、当該項目には下記のように記されている。


当社北方の飛地境内に美女神社と呼ばれる珍しい社名の社がある。祭日は五月一日で、俗に「美女(うつくし)様のお経」と飛ばれる。元来は氏子銘銘が持参したお重の手料理を神前に供え、その前に筵を敷いて全員が着座し、年長者の発声で般若心経を唱和したが、昭和十五年頃に行われなくなった。現在は神饌をお重に入れて供え祭典を行い、終わると町会会館で直会をする。
美女様は子供の麻疹やクチムキを治すといわれ、かつては子供の参詣が多く見られた。お参りの際に社頭の鈴に下げてある布を裂いて持ち帰り、これを首に巻いておくと治るとされ、お礼参りには新しい布を鈴に下げるのが習わしであった。また、女の子は社名にあやかって美しくなるように祈り、手を合わせた。


みていてよくわからなかったのは「クチムキ」。何だろうと調べてみると、百日咳のことのようである。

御朱印
由緒書美女神社 御由緒

□ 御縁起(歴史)
当神社は古くより「うつくしさま」と親し
まれ、子供の病気を治したり、健康を守る神
様として信仰されてきた。徳川時代の地誌
「新編武蔵風土記稿(一八三〇年)」には、
「美宮ハ村ノ北ニアリ宇津久志ノ宮ト云ウ」
と記されている。
□ 御祭神
市杵島姫命
御祭神、市杵島姫命は、日本の最も古い書物である
古事記・日本書紀にも載っている宗像三女神の一人
で九州の宗像神社・広島の厳島神社の御祭神である。
美女神社の名前の由来について一説では「いちきしま」
が「いつくしま」となり「うつくしさま」に転化し
美女神社になったとも言われている。
□ 祭事表
五月一日  春祭り
九月十五日 秋祭り